安いのに無添加!キャットフード選びで後悔しない方法とは

キャットフードを選ぶうえで、無添加であることと価格の安さを両立させるのは、意外と難しいものです。安全性を優先すれば価格が高くなりがちですが、最近では安いのに品質にこだわった無添加キャットフードも増えてきました。総合栄養食としての基準を満たしながら、保存料や着色料を使わないタイプ、さらには国産で安心できるものまで幅広く登場しています。

今回は、コスパの良い総合栄養食の選び方や、グレインフリーの必要性、安価な商品の原材料チェックの方法など、無添加キャットフードを安く選ぶための具体的な情報を整理しました。国産・外国産の比較や、保存性の高いドライタイプの特徴などにも触れながら、愛猫の健康と家計のバランスを取りたい方に役立つ内容をご紹介します。

記事のポイント

1.無添加キャットフードを安く選ぶための基本的な考え方
2.安価な商品の中でも安心して使える原材料の見極め方
3.総合栄養食や保存性に優れた商品の選び方
4.国産と外国産の価格や品質の違い

キャットフード無添加で安い商品を選ぶコツ

・コスパ重視なら総合栄養食を選ぶべき理由
・グレインフリーの必要性を見極めるポイント
・国産と外国産の価格と安全性の違い
・無添加キャットフードが高価になる理由
・安価なフードの原材料チェック方法
・保存料不使用でも日持ちする選び方

総合栄養食を選ぶとコスパが高い理由

無添加で安いキャットフードを選ぶなら、「総合栄養食」であるかどうかを確認することが大切です。なぜなら、総合栄養食であれば、水と一緒に与えるだけで必要な栄養素をしっかり摂取できるからです。補助的なフードやトッピングが不要となり、結果的に食費を抑えることにつながります。

例えば、「PURINA ONE」シリーズの一部は総合栄養食でありながら手頃な価格で購入できるため、人気があります。一方で、安価なフードの中には「一般食」と表記されているものもありますが、これはメインの食事として使用するには栄養が不十分な場合があります。

そのため、いくら価格が安くても総合栄養食でなければ、結局サプリメントや別のフードを追加で与える必要が出てしまいます。コストだけでなく栄養面のバランスも考慮し、長期的に見ると総合栄養食を選ぶほうが経済的です。

グレインフリーは本当に必要か見極めよう

グレインフリーは無添加キャットフードを選ぶうえで注目されがちですが、必ずしも全ての猫に必要というわけではありません。確かに、穀物アレルギーのある猫や消化が弱い猫には適していますが、健康な猫にとっては必須条件ではないのです。

その理由として、グレインフリーの製品は原料のコストが高くなる傾向があり、結果的にフードの価格も上がってしまうからです。コストを抑えたい場合には、必ずしもグレインフリーにこだわらず、愛猫の体質や健康状態に合ったフードを選ぶことが重要です。

例えば、「ラシーネ 日本猫」は穀物を使用しつつも、栄養バランスに配慮された無添加設計で、多くの飼い主から支持されています。むしろ、無理に穀物を排除した結果、他の添加物や香料で味を調整している商品も存在するため、注意が必要です。

国産と外国産どちらが安くて安心?

キャットフードを選ぶ際、「国産」と「外国産」のどちらを選べばよいか迷う方も多いかもしれません。価格や品質、安全性のバランスを見極めるためには、それぞれの特徴を理解することが重要です。

一般的に、外国産のフードは大量生産によってコストを抑えられており、比較的価格が安い傾向があります。一方、国産は原材料の表示や製造工程の情報開示が丁寧で、安心感を重視したい方に向いています。

例えば、「ねこのまんま」や「コンボ ピュア」は国産かつ無添加でありながら手頃な価格設定がされており、コスパ重視派にもおすすめです。ただし、輸入品の中にも「モグニャン」や「カナガン」など、信頼性の高い無添加フードはあります。

コストだけにとらわれず、原材料や添加物の有無なども含めて総合的に判断することが、後悔しない選び方につながります。

無添加でも価格が高くなる理由とは

無添加キャットフードは「高い」というイメージを持たれがちですが、その価格には理由があります。主に、保存料や香料などの合成添加物を使わないぶん、素材の品質や鮮度管理にコストがかかっているためです。

例えば、ヒューマングレードの肉や魚を使用しているフードは、原材料自体が高価になります。さらに、人工的に味や香りを補うことができないため、自然な風味だけで猫が満足できるような製法や加工方法が求められます。

また、防腐剤を使用しない分、包装にも工夫が必要で、少量ずつの個包装や脱酸素剤を用いた製品もあります。こうした理由から、無添加フードの価格が一般品より高くなる傾向があるのです。

しかし、品質と安全性を重視するならば、その価格は決して無駄な出費とは言えません。選択の基準を「安さ」だけにせず、コストの内訳にも目を向けることが大切です。

安価なキャットフードの原材料をチェック

安いキャットフードを選ぶ際に最も気をつけたいのが、原材料の中身です。なぜなら、価格を抑えるために粗悪な原材料が使われているケースがあるからです。

特に注意すべきは、「ミートミール」「肉副産物」「動物性油脂」などの表記です。これらは原材料の詳細が不明確であり、いわゆる「4Dミート」が使用されている可能性もあります。4Dとは、死んだ動物や病気の個体など、通常なら廃棄されるものを指します。

例えば、見た目や価格だけで「無添加」とされている商品でも、原材料に不安のある成分が混在していることがあります。パッケージに「無添加」と記載されていても、具体的に何が無添加なのかを必ず確認しましょう。

安さを優先しすぎた結果、愛猫の健康に悪影響が出てしまっては意味がありません。表示ラベルを読み解く力も、コスパの良い商品を見つけるうえで欠かせません。

保存料不使用でも日持ちするタイプの選び方

保存料が不使用であっても、キャットフードは日持ちするタイプを選ぶことができます。これは、原材料や製造工程の工夫によって保存性を確保している商品があるからです。

たとえば、小分け包装や真空パックタイプであれば、開封前の鮮度を長く保つことができます。中でも「PURINA ONE」のような密封性の高いパッケージを採用しているフードは、保存料なしでも比較的安心して使用できます。

ただし、開封後は酸化が進みやすくなるため、早めに使い切る工夫が必要です。また、高温多湿の環境での保管は品質の劣化につながるため、密閉容器に入れて冷暗所に保存することも効果的です。

無添加にこだわると保存性に不安を感じることもありますが、包装や保存方法を工夫すれば、問題なく長期使用が可能です。価格と安全性のバランスを考えたうえで選びましょう。

安くて安全な無添加キャットフードおすすめ

・モグニャンはグレインフリーでコスパ良好
・国産無添加で穴場の「ねこのまんま」
・素材重視派に最適な無一物パウチ
・トッピングが楽しめるコンボピュア
・安くて無添加な銀のスプーン三ツ星グルメ
・置きごはんにも適した鹿肉ドライ

モグニャンはグレインフリーでコスパも良好

「モグニャンキャットフード」は、グレインフリー設計かつヒューマングレードの原材料を使用した無添加ドライフードです。価格はやや高めに見えるかもしれませんが、総合栄養食で栄養バランスが優れているため、追加のトッピングやサプリが不要になり、長期的にはコスパが良好です。

また、主原料に白身魚を65%以上使用しており、動物性たんぱく質が豊富です。香料や着色料を一切使用していない点も安心材料の一つです。穀物の代わりにサツマイモやタピオカなどを使っているため、消化しやすい点も評価されています。

ただし、購入は主に公式サイトか一部ECサイトに限られ、店舗では手に入りにくいのがデメリットです。また、初期費用はやや高めなので、まずは少量から試して愛猫との相性を見極めるとよいでしょう。

ねこのまんまは国産で無添加の穴場ブランド

「ねこのまんま」は、ヒューマングレードの国産食材のみを使った無添加キャットフードです。国産の中では比較的知られていないブランドですが、価格と品質のバランスに優れており、隠れた優良商品といえます。

主原料は牛肉や鶏肉、豚レバーなどの動物性たんぱく質で構成されており、香料・保存料・着色料は不使用です。加えて、グルテンフリー設計やノンオイルコーティングも採用されており、猫の健康に配慮されています。

注意点としては、通販での入手が中心になるため、近所のペットショップでは取り扱いがない場合があります。また、粒がやや大きめで、食べ慣れない猫には慣れるまで時間がかかることもあります。

それでも、安全性とコスパの両立を求める方にはおすすめできる選択肢です。

無一物パウチは素材重視派におすすめ

「無一物パウチ」は、はごろもフーズが販売する無添加ウェットフードで、原材料は国産のかつおと水のみという極めてシンプルな内容です。添加物を一切使用していないため、素材そのものの味を大切にしたい方に最適です。

香料や調味料を使わないことで、猫の食いつきが気になるかもしれませんが、嗜好性の高い魚を使用しているため、多くの猫が喜んで食べてくれるという声もあります。1袋50gの小容量で提供されており、衛生面でも安心です。

ただし、この製品は「一般食」に分類されており、主食として与えるには栄養が不十分です。あくまで補助的な位置づけで、総合栄養食と併用することが前提となります。

手作り派やアレルギーに敏感な猫を飼っている家庭にも適しており、使い勝手の良さが光る一品です。

コンボピュアはトッピングも楽しめる

「コンボ ピュア」は、無添加に加え、味や食感に工夫が凝らされた国産ドライフードです。メインの粒に加え、フリーズドライの鶏肉や減塩かつお節がトッピングされており、猫の食いつきを良くする工夫がされています。

この製品は香料・保存料・着色料を使わずに、原材料の旨みを最大限に引き出している点が特徴です。また、オレイン酸を含むオリーブオイルを使っており、腸内環境の健康維持にも配慮されています。

ただし、主原料の一部に穀類を使用しているため、グレインフリーを重視している方には向かない可能性があります。また、トッピングの香りに好みが分かれることもあるため、少量からの導入がおすすめです。

それでも、手ごろな価格で猫に変化を楽しませたい方にとっては魅力的な選択肢と言えるでしょう。

銀のスプーン三ツ星グルメは安くて無添加

「銀のスプーン 三ツ星グルメ パウチ 無添加ささみ・まぐろ入りかつお」は、比較的安価で入手しやすい無添加ウェットフードです。調味料・着色料不使用で、猫の健康を気遣う飼い主にとって安心の設計です。

この製品はゼリー仕立てのフレークタイプで、噛む力の弱いシニア猫や病後の猫にも食べやすくなっています。また、1袋35gの小分けパックなので、新鮮な状態で与えやすいという利点もあります。

一方で、栄養バランスとしては「一般食」に分類されるため、これだけでは必要な栄養素を満たすことはできません。総合栄養食との併用が前提になります。

スーパーやドラッグストアでも気軽に購入できる点は便利ですが、あくまでも補助的な役割として使うのが良いでしょう。

鹿肉ドライは置きごはん派にも使いやすい

「鹿肉ドライ」は、完全無添加かつ国産の鹿肉を使用した総合栄養食で、保存性にも優れており、置きごはんにも向いています。動物性たんぱく質の質にこだわりたい方にはおすすめできる製品です。

このフードは、野生の鹿肉を主原料としており、猫の肉食本能に適した栄養設計になっています。保存料や着色料を使っていないにもかかわらず、ドライタイプなので日持ちしやすく、忙しい家庭にも最適です。

ただし、価格はやや高めで、取り扱い店舗も限られている点がデメリットです。また、味に個性があるため、猫によっては好みが分かれることもあります。

とはいえ、高品質な無添加フードを探している方にとっては、健康志向と利便性の両方を備えた選択肢といえるでしょう。

安いのに無添加なキャットフード まとめ

  • 総合栄養食はトッピング不要でコスパが高い
  • グレインフリーは必要性を見極めて選ぶべき
  • 国産と外国産はコストと安全性で使い分ける
  • 無添加フードが高価な理由は原料と製造工程にある
  • 安価なフードは副産物や粗悪原料に注意が必要
  • 保存料不使用でも小分け包装で日持ちさせられる
  • モグニャンはグレインフリーかつ栄養バランスが良い
  • ねこのまんまは国産無添加で価格も手頃
  • 無一物パウチは素材本来の味を活かしたシンプル設計
  • コンボピュアは無添加ながら食感のバリエーションが豊富
  • 銀のスプーン三ツ星グルメは一般流通で手に入りやすい
  • 鹿肉ドライは保存性に優れ置きごはんにも適している
  • ドライタイプは保存性とコスパに優れる
  • 安さ重視でも原材料表示を必ず確認すべき
  • 一般食は補助用途で使い、主食には総合栄養食を選ぶ
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